新潟前乗り旅行 & ACIDMAN “ALMA” Live tour @ 新潟lots

5月 31, 2011 by tendon0 // 2 Comments

が初日に回ったところ、黄色が二日目に回ったところです。

ACIDMANの”ALMA” Live tourの新潟公演が5月29日に行われるとのことで、行ってきました。ライブは日曜日だったのですが、土曜日に前乗りして、初めての新潟も楽しんできたので写真を交えながらお伝えします!
(本当はライブレポと前乗り旅行は別の投稿にしようと思ったのですが、切っても切り離せない内容だと思ったので同じ投稿にします。ライブレポだけ/新潟観光だけ見たい方は、セクション名で判断してもらえれば助かります。)
今回のライブは、もともと3月に行われる予定だったのですが、日程が震災直後であったため、最終公演予定だった武道館後の開催となりました。チケットも友人から「行く予定だった友達が、日程が変わって行けなくなってしまったので一緒に行かないか」と誘われたんです。色々な巡り合わせで地方公演に初参戦となりました。
新潟では、一緒に行った友人のお友達に車を出してもらい、家にも泊めて頂きました!お会いしたこともないので、どんな人なのかな~とやや不安でしたが(向こうも不安だったみたいですが(笑))、すぐに打ち解けられましたし、色々と便宜を図ってもらい、今回の旅行は彼のお陰でとても充実したものになりました。

初日

初日は朝7時に新宿からバスで出発し、13時過ぎに新潟駅に到着しました。その後の予定はこんな感じです:

  • 鴇メッセ近くの市場で腹ごしらえ
  • ワイナリー「CAVE D’OCCI」に行ってみる
  • 村上温泉
  • 村上温泉近くの居酒屋で海の幸を堪能
  • 友人宅にて晩酌く

初日に限らず二日目も基本的にずっと雨で、よくよく考えたら私が旅行に行くときってたいてい雨なんですね。雨男らしいです。まぁ雨は好きなのでいいんですが…友人らからは「雨男がいるから」とブツクサ言われました(笑)

以下、上の予定順に写真を掲載します

えびしんじょう

駅地下で売っていた、えびしんじょう。フワフワしたエビの練り物、という感じ。結構ボリュームがあっておいしかったです。

赤魚

赤魚(アカウオ)。この時期は脂がのってて美味しいのだそう。これもまたボリューミーで美味しかったです。

ワイナリー

ワイナリー、CAVE D'OCCIにつきました。

庭園

小さな庭園もあります。晴れてたり時間に余裕があれば、のんびりフランス料理を楽しむことが出来そうです。

やさい

地元野菜なども販売していました。

店内

他にはパンやハムなども。

ワイン

もちろんワインもたくさんおいてあります。2009年ものの新しいワインが中心。

村上の温泉

村上にある、こちらの温泉でくつろぎました。晴れていれば粟島と沈む夕日が見れたのですが、残念。

風呂上がり

自由なおふろ上がり… すっかり打ち解けてます。

夕飯

夕飯は村上のこちらの居酒屋で。

お料理

お刺身のセットです、こんな感じの料理が次から次へと。地酒も頂きながら舌鼓を打ちましたw

晩酌

夜は晩酌です(汚くてすみません…)。ワイナリーで買ったワインはとてもフルーティで、でもコクもある素敵なワインでした!

初日は3人の関係がどうなのかな?と探り探り観光するような感じでしたが(笑)、友人の提案で温泉や地元居酒屋を紹介してもらったりして、とても楽しむことが出来ました。
新潟観光ってしたことある方は分かると思うんですが、「ここに行っておけ!」みたいなのが佐渡島しかなくて、佐渡島観光すると船の関係で1日潰れてしまうので、非常にプラン組むのが難しいです。しいて言えば、観光名所を少なくした沖縄本土みたいな感じ。駅や空港が真ん中にあり、そこから北か南に観光しに行くイメージですね。ただ、新潟に住む友人がいたお陰で、地元ならではのお店などを紹介してもらって、新潟を楽しむことが出来たので、本当に助かりました。料理やお酒は本当においしかったです!

二日目:ライブ当日

この日は夜からACIDMANのライブが新潟市内であったので、それまでに食べてない地元の美味しい料理を食べてしまおう!というプランでした:

  • お昼にへぎそばを頂く
  • みなとぴあを観光
  • 福島潟(ふくしまがた)という、湿地帯のような所を観光
  • お土産巡り
  • ACIDMANライブ
  • タレカツを頂く
  • 23時、新潟から東京へ出発

タレカツはライブの後でしたが、そちらの写真も合わせて掲載します:

そばやさん

新潟市内のお蕎麦屋さん。こちらでへぎそばを頂きました。

のっぺ

「のっぺ」という郷土料理です。冷えた煮物に腹子(いくら)が乗ってるような料理。新潟は腹子を取り出して料理にし始める発祥の地らしく、腹子や鮭の料理がたくさんあります。

へぎそば

へぎそばとてんぷらです。へぎそばとは、蕎麦粉のつなぎに小麦ではなくフノリ(海苔)を使ったおそばで、つるつるとしてコシもあり、ほのかに海苔の香りがする美味しいおそばです。てんぷらもこれまた絶品。

旧新潟税関

こちらは「みなとぴあ」にある旧新潟税関。鎖国解消時に日本で5つの港が開港され、そのうちの1つが新潟でした。そしてその5つで、今も残っている旧税関は新潟だけだそうです。

福島潟

福島潟を上から眺めました。天気悪いですね… 湿地帯のような雰囲気で、野鳥がたくさんいます。

福島潟

福島潟は実際に入って散歩ができます。というわけで行ってみました。(本当は上から眺めただけで帰ろうとしたんですが、計算したら時間があったので寄ってみました。実際に行ってみるととても自然多く癒される場所で気持ちよかったです。

菖蒲

たぶん菖蒲の花。水辺に咲いて綺麗です。

福島潟

水辺です。時間がなかったので奥まで行けませんでしたが、そうとう広いです。

福島潟

雲が低く、その上から山が見えました。時折大きな鳥(ワシ?)が飛び交います。湿地帯からはカモたちの喚く声も。

タレカツ屋

ライブ後はタレカツ屋さんでご飯!駅前のドンキホーテの上にあり、新潟県内のチェーン店のようです。

タレカツ

タレカツです。タレカツとは、カツにソースでなくて「タレ」を掛けたものです(写真のカツにはもうタレがかかっています)。ソースほどしょっぱくなく、甘しょっぱい味のする衣のカツのような雰囲気で、とても美味しいんです。記事を書いてる今も、また食べたくなってきてますw いっちゃん(ACIDMANのドラム)が「新潟にはB級グルメがない」って言ってましたが、タレカツは十分に新潟代表のB級グルメなんじゃないかなーと思います。

ACIDMANライブ@新潟lots

ACIDMAN新潟公演

ACIDMAN "ALMA" Live tour @ 新潟lots

さて、ライブレポを見たくてこの記事をご覧になった方、お待たせしました(いるのかな…?)。今回の旅の目的であった、ACIDMANの新潟ライブの様子をお伝えします。

今回の会場は新潟lotsというライブ会場で、600人ぐらいで満室になってしまう小さい会場でした。

そこで行われた”ALMA”ライブツアー、演奏された曲で唯一変わったのが「DEAR FREEDOM」でした。「DEAR FREEDOM」はアルバムALMAに収録されているシングル曲で、噂によると震災後にセトリから消えたらしいのです。結構ファンの中でも物議が醸されていました。その「DEAR FREEDOM」が今回の新潟lotsでは演奏されました。

DEAR FREEDOMについてのちょっとした考察
DEAR FREEDOM

DEAR FREEDOM

他のアルバムからの曲が削除された、ぐらいなら驚くことでもないのですが、アルバムに収録されているシングル曲が5月1日の武道館ですら演奏されず、今回の新潟lotsで演奏されたのは少し考えてみる価値があるんじゃないかと思います。(ただ、インターネットを探しましたが、どの公演からやらなくなったのかがイマイチ掴めてません。武道館は間違いないんですが、その前にもどなたかがtwitterで「DEAR FREEDOMがなかった」とつぶやいていた気がします。)

「DEAR FREEDOM」はアルバム「ALMA」の前半の曲です。ALMAの曲順はオオキさん曰く「心を失った人が、心を信じ始める過程だ」というようなことを言っていました。アルバムの内容もあり、震災後は「まさにこの状況にぴったりだし、このためにACIDMANの曲があるんだ!」と言う方もいました。被災地へ赴いてライブをすべきだ!とも。正直言うと、そんなこと簡単に言う方が「フキンシン」だと思うし、震災の被災者のためにACIDMANの曲があるなんて、なんて悲しいバンドなんだろうと感じました。しかしそれでも「心を忘れてはいけない」というこのアルバムの一つのメッセージは、私たちに何かを語っているような気がします。そしてACIDMANのメンバーが何かをするのではなく、私たち一人一人が行動していかなければいけない。「ミュージシャンはこんなときには何もできない。しかし音楽によって人の生きる方向を指し示すことが出来る」とオオキさんは言いました。私たちに出来るのは、彼らの指し示す方向に向かって行動し、これからを生きていくことです。

そんなことを考えると、なんとなくですが武道館で「DEAR FREEDOM」をやらなかったのが理解できるような気がしました。「儚きすべては消えるから」という歌詞が繰り返されるこの曲は、アルバム「ALMA」の中で、もっとも心を失った状態であるとすると、彼らが武道館で伝えたかったのはその先の思いだったんじゃないか、と。「この瞬間を全力で楽しんでほしい」と言ったオオキさんのセリフから、そんなことを想像してしまいます。しかしそうすると、武道館の最後で「廻る、巡る、その核へ」を演奏する方がよっぽど趣旨に合わない気もします(笑)。まぁあれは、最後で救いが垣間見えるのでいいのかな。ノエルもちょっと趣旨に合わない気もするけど、あれも「心を信じ始める曲」として重要だからいいのかな、など色々考えてしまいます。

そして、今回の新潟公演では「DEAR FREEDOM」が演奏されました。そしてもう一つ、オオキさんのMCに変化があります(だいたいこんな感じ)。

「よくライブで、辛いことは忘れて、この瞬間だけは楽しんでほしいって言う人がいるけど、俺はそうは思わなくて、辛いことや悲しいことは忘れなくてもよくて、それを憶えたままでいいからライブを楽しんで、それで悲しいことや辛いことを乗り越えるライブにしたい」。

これは震災前のZepp Tokyoでも震災後の武道館でも言わなかったセリフです。むしろ武道館では逆に近いことを言っていた気がします。そしてこの直後に「DEAR FREEDOM」が演奏されます。

私は「DEAR FREEDOM」は悲しいことや辛いことの象徴として彼らは捉えていて、武道館ではその先にあるものを、被災地に近く振替公演となった新潟では、辛いことを乗り越えること自体を伝えたかったんじゃないかと思いました。

その他感想

他の曲に関しては、「final dance scene」の曲の前に、オオキさんの激しいギターソロが入っていたぐらいです。ぐらいです、といっても鳥肌立つぐらいカッコよかったですし、オオキさん自身もアンコール明けのMCで、新潟公演を非常に楽しめたと言っていたので嬉しかったです。

それに新潟lotsは映像が使えない会場なので、Zepp Tokyoに武道館に、2つ続けて映像が使える会場のライブを楽しんだ後ではやや物足りない感じがありました。MCも全体的に短めであっさりとした感じ。ただオオキさんが「本当に楽しめた」という言葉から、無駄に気負うことなく楽しんで演奏出来たのは伝わってきたし、サトマも終始すごい笑顔だったので、私も思わずニンマリしてしまいました。あんなに普段笑ってたっけ?ってぐらい笑ってた。サトマは本当にいい顔をします。あんなに笑顔が似合う人はいないんじゃないだろうか?600人しかいないから、すごい近いし。オオキさんの滴る汗も見えた。メンバー同士の息を合わせる瞬間もじっくり見れた。演奏者もお客さんも、純粋に音楽を楽しめたライブだったのだろうと感じます。

旅行全体として

花ライブレポのあとにこれが書きたかったんです。長い投稿になってしまって申し訳ありません。

正直旅行の部分が楽しすぎてライブが薄れた感があるのですが(一緒に行った友達も同じこと言ってた)、それでも旅行の終わりにライブに参加出来たのは凄く大きな意味がありました。

帰りのバスの中で、ライブ後にはじっくりALMA聞きたいなーと思ってALMA聞いてたんですね。それでなんとなくtwitterで「ライブ楽しかった!新潟はご飯もおいしいし、東京帰りたくないww」みたいな返信したりして(軽くてすみません笑)、それで深夜バスだったんで、目隠しシートみたいなのがあって、それをつけるんです。それをつけながら、ALMAを聴いてた。

そしたら自分がつぶやいたことを急に反芻しだしたんです。どうしてあんなに新潟観光が楽しかったのか。それって「新潟はご飯もおいしいし、東京帰りたくない」っていう自分のあんまり考えてない、言わば無意識に近いようなツイートに集約されてるのかもしれない、って。

震災後に東京で私が普段どういう生活をしてるかというと、朝早ければNHKで原発情報をチェックして、風向きなんかも見たりして、常にtwitterに張り付いて色んな情報チェックして、水道水はND(not detected)だから飲んでもいいかな、今日は晴れだからマスクしないと放射性物質吸いこんじゃうかもね、東京でも東側の方が汚染が進んでるんだね、東京でも雨に当たるとヒリヒリするらしい、居酒屋のサラダなんて間違いなく東北産だろう、海の汚染も千葉まで来てるし、サカナもそろそろ食べられないんだろうな、etcetc…

ずっとこんな感じだったので慣れてたんですが、新潟って山脈の関係で土地はほとんど汚染されてなくて、海も日本海なので食べ物も外出時も、放射能に関してあまり何も気にしなくていいんです。それを2日間体験して、改めて自分がどれだけ異常な生活を強いられてるのかがわかったんです。もちろん全部が地産地消な訳はないので、距離の近さから検査されてない野菜が混じってた可能性はありますが、あまり多くのことを考えなくていいのは東京と全く違いました。

「ALMA」って普段聞いても私はそんなに心に響かないんですが、ここぞって時に聞くと恐ろしく心に響いてきて、ALMAの歌詞とか上のようなことを考えて「あぁ東京帰りたくないな」って思った瞬間涙が止まらなくて。涙ぐむとかじゃなくて号泣でした。旅行中に車窓から見えてた田んぼについても考えました。走っても走っても一面田んぼ。そんな広大な田んぼも、福島県や他の被災地域の田んぼは汚染されてしまったんだろう。それも、たった1つの発電所の事故のせいで。そんな「心」ない技術にすがる人がたくさんいて、それでも日本に未来はあるのだろうか?「世界の夜に降り注ぐ星」って何を表してるんだろう。今の状況もその「星」が洗い流してくれるんだろうか、って歌詞にそって考えたりもしました。

twitter越しでその思いをつづると、隣の友人がタオルを貸してくれて、手なんか握ってくれたりして、ALMAの「重ねた指のその暖かさに約束しよう」って歌詞に合わせたのかな、こりゃニクい演出だなと思ったときに嗚咽しかけました。普段はこんな絶望になることはないのですが、オオキさんの思いをライブで直接聞いて、自分の根底にあるものをえぐりだされた気持ちでした。

まとめると、私にとってこの新潟旅行は、震災前の生活と、豊かな新潟の食べ物と自然を味わい、東京に戻る際にALMAによって奮い立たされる旅行となりました。

原発事故が早く収束してほしいのはもちろんですが、収束しても関東・東北での生活は地域によってはしばらくはこのままでしょう。東京も3月15日の3号機の爆発によって汚染が進みました。そんな土地で暮らしていくためにはこれまで以上に気丈に生きていく必要があるけれど、たまの膿出しに西日本や西東北に旅行に行ったり、定期的に気分をリフレッシュしないといけないなと感じました。


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